日本におけるハイジニーナ(パイパン)男子は少数派ですが、海外では男性のハイジニーナが「当たり前」の国も少なくありません。そもそもハイジニーナが何かをおさらいしたい方は、こちらの記事(ハイジニーナとは?)もどうぞ。
国や宗教によって、アンダーヘアの処理に対する考え方は大きく異なります。今回は、そんな外国人男性のハイジニーナ脱毛事情を、最新のデータも交えてご紹介します!
各国のハイジニーナ事情
まずは、各国のハイジニーナ事情を紹介していきます。国ごとに、脱毛部位の優先順位やアンダーヘアの処理に対する意識はかなり違います。
アメリカ
ハイジニーナが多数派で、アンダーヘアを処理することがエチケットだと考えられています。実際、アメリカで行われた男性対象の全国調査では、約半数(50.5%)が定期的にアンダーヘアの手入れをしているという結果が出ており、「手入れをしたことがある」人まで含めると男性の6割以上にのぼります。若い世代ほどこの比率は高くなる傾向があります。
処理の理由としては、パートナーとの場面に向けた身だしなみ(25〜34歳では約7割)・清潔さ(約6割)・日常のケア(約4割)が上位に挙げられています。アメリカでは、こうした男性の体毛ケアを指す「マンスケーピング(manscaping)」という言葉もすっかり定着しています。一方で、ワキや腕の脱毛はそれほど重視されないことも多いのが特徴です。
ヨーロッパ
ハイジニーナが主流です。ただし、アンダーヘア以外の体毛への意識は国によって異なり、イタリアでは男性の胸毛がセクシーだと肯定的に受け止められることもあります。また、スポーツ選手はハイジニーナであることが特に多いです。毛の巻き込みなどの煩わしさが減り、「集中力が増す」といったメリットがあると言われています。
本田 圭佑選手や長友 佑都選手のように、ヨーロッパのクラブチームでプレーした日本人サッカー選手も、その影響を受けてハイジニーナにするケースが多いようです。
中国
かつては男性の脱毛・美容意識はそれほど高くないとされてきました。しかし近年は状況が大きく変わりつつあります。中国の男性グルーミング市場は急拡大しており、市場規模は2022年の約273億ドルから、2030年には約513億ドル(年率約8%成長)へ拡大すると見込まれています。男性スキンケアだけを見ても、2023年に20億元(約28億ドル)を超え、二桁成長が続いています。
特に都市部のZ世代(若年層)を中心に、SNSやアイドル文化の影響で外見への意識が高まっており、脱毛を含む身だしなみ全般に手をかける男性が増えています。ハイジニーナそのものはまだ一般的とは言えませんが、下地となる「男性美容ブーム」は確実に広がっている状況です。
韓国
韓国は今や世界でも有数の「男性美容大国」です。K-POPアイドルや男性インフルエンサーの影響で男性の美容が当たり前になっており、大手コスメチェーンのオリーブヤングでは、男性の初回購入者の割合が2021年の20%から2025年には30%へ上昇、男性化粧品の売上も前年比で約4割増となりました。2025年にソウルで開かれた男性美容のポップアップには、10日間で1万2千人以上が訪れています。
ハイジニーナ自体はまだ少数派ですが、男性が美容・身だしなみに投資することへの抵抗が急速に薄れているため、日本より一足先にハイジニーナが広がっていく可能性は十分あります。
中東
イスラム教では、アンダーヘアの処理は「フィトラ」(人間本来の清潔習慣)の一つとして重んじられており、アンダーヘアの手入れをすることが常識になっています。
これはコーラン(聖典)そのものではなく、預言者ムハンマドの言行録である「ハディース(スンナ)」に基づく教えです。そこでは、ヒゲやツメの手入れと並んで、「アンダーヘアを40日以上放置しないのが望ましい」とされています。宗教的な背景から、中東ではアンダーヘアの処理が生活に根づいているのが特徴です。
各国のハイジニーナ事情をまとめると、欧米・中東ではアンダーヘアの処理が主流であり、日本を含めたアジア圏では少数派、という傾向にあります。ただし、上で見たように中国・韓国では男性の美容意識が急速に高まっており、この地図は年々変わりつつあります。
また、脱毛の優先順位も国によって異なり、アメリカのように腕や足の毛は気にせず、アンダーヘアだけは処理するという国もあります。ちなみに、日本人男性のハイジニーナの割合はこちらの記事でくわしくまとめています。
日本人との毛質の違い
人種によって、アンダーヘアの毛質も異なります。この毛質の差が、ケアのしやすさにも影響します。欧米の人は毛質が「細く、柔らかい」ため、ハサミやカミソリで処理してもチクチクしにくく、セルフケアがしやすいです。毛が細いので、ブラジリアンワックスによる脱毛にも向いています。
一方で、日本人を含む東アジアの人のアンダーヘアは「太く、硬い」ため、ハサミやカミソリで処理すると、鋭く尖った太い毛先が肌を刺激してチクチクと不快になりがちです。そのため、脱毛サロンを利用したり、ヒートカッターなどを使ったセルフケアをすることが多くなります。この毛質の違いも、日本でハイジニーナがなかなか広まりにくい一因かもしれません。
まとめ
今回は、海外のメンズ ハイジニーナ事情を最新のデータとあわせてまとめてみました!宗教や文化の違いによって、脱毛への考え方は大きく異なります。海外では日本のように大勢で入浴する機会が少ないので、旅行で過ごす分にはあまり気にならないでしょう。しかし、留学や駐在で中長期に滞在する場合には、その違いに驚くかもしれません。
また、日本を含む東アジアではハイジ男子はまだ一般的ではありませんが、中国・韓国では男性の美容意識が急速に高まっています。欧米のようにハイジニーナが当たり前になる日も、そう遠くないのかもしれません。
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